2022年4月21日

キッチン

キッチンの蛇口交換は自分でできる?方法や費用を紹介!

キッチンの蛇口の交換をお考えですか?
長年同じものを使っていると、だんだん使い勝手が悪くなったり、水漏れが起きてしまったりしますよね。

キッチンの蛇口交換は自分でもできますが、蛇口の種類や設置場所によって交換方法が異なります。

そこでこの記事では、キッチンの蛇口交換方法や費用相場などをご紹介いたします。

蛇口を交換する前に確認する3つのこと

キッチンの蛇口を交換しようと思ったきっかけは、蛇口の水漏れや劣化など、それぞれ異なると思います。

ケースによっては、蛇口の交換が必要な場合とそうでない場合があるので、交換を検討する前に以下の3つを確認してください。

蛇口の使用年数を確認する

一般的な蛇口の耐用年数は10年ほどです。

長く使用していると、ガタついたり、蛇口内にサビが発生していたり、修理の必要な箇所がいくつもあったりします。

このような場合は、蛇口本体の交換が必要です。
使用年数が10年以上の場合は、蛇口を交換しましょう。

水漏れの原因を確認する

蛇口からの水漏れによって交換を検討している方は、まずは水漏れの原因を特定しましょう。

蛇口の水漏れは、蛇口自体を交換しなくても解決できるケースがほとんどです。
その場合、蛇口内の部品を交換したり、接続部分を締め直して緩みを改善したりするだけで水漏れを解決することができます。

蛇口の水漏れの原因と部品の交換方法について、以下の記事に詳しく書いてあるので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。

キッチンの排水管・蛇口の水漏れ対処法!自宅でできる応急措置について

蛇口が詰まっていないかを確認する

蛇口から出る水の勢いが弱かったり、水が枝分かれして出てきたりする場合は、まず蛇口が詰まっていないかを確認しましょう。

長い間蛇口のお手入れをしていないと、水の出口のところにある網に汚れが詰まっていることがあります。
歯ブラシなどを使って簡単に磨いて汚れを取り除きましょう。

網の汚れを取り除いても改善されない場合は、給水管や給湯器に不具合が生じている可能性があるため、業者に相談することをおすすめします。

新しい蛇口の選び方

新しい蛇口の選び方
キッチンの蛇口を交換するときは、蛇口選びがとっても大切です。
元の蛇口と同じタイプの物を選ばなければ、蛇口が付けられなかったり、グラグラしてしまったりします。

キッチンの「蛇口の種類」と「口径・穴心間の長さ」を確認して、正しい蛇口を選びましょう。

蛇口の種類

キッチンの蛇口の種類を大きく分けると、蛇口が台に取り付けられている「台付タイプ」と、蛇口が壁に取り付けられている「壁付タイプ」の2種類です。

そして、給水管の穴の数によってさらに種類が異なります。

台付タイプは、給水管の穴の数が2つの「ツーホール」と、給水管の穴の数が1つの「ワンホール」の2種類があります。

壁付タイプは、基本的に給水管の穴の数は2つですが、お湯か水の一方しか出ない「単水栓」の場合は給水管の穴が1つです。
ちなみに、お湯と水の両方が出るタイプは「混合水栓」と呼ばれます。

蛇口を新しく交換する時は、蛇口が取り付けられている場所と給水管の穴の数が、自宅についているタイプと同じものを選びましょう。

口径・穴心間の長さ

蛇口を選ぶ際には、蛇口の口径と穴心間の長さにも気をつけましょう。

「蛇口の口径」とは“給水管と蛇口を繋ぐ穴の大きさ”を指し、「穴心間」とは“2つの給水管の穴の間隔”を指します。

それぞれのサイズが違う蛇口を買ってきてしまうと、新しい蛇口を正しく取り付けることができません。
蛇口を買いに行くときは、必ず口径と穴心間の長さを測りましょう。

タイプ別:キッチンの蛇口交換方法

キッチンの蛇口の交換方法は、蛇口の種類によって交換方法が異なります。

先程紹介した蛇口の種類ごとに交換方法を紹介するので、ぜひご参考ください。

台付ワンホール

台付ワンホール
台付ワンホールの蛇口の交換方法です。

用意するもの

  • レンチ(サイズを変えられるモンキーレンチがおすすめ)
  • 雑巾
  • ドライバー

古い蛇口の取り外し方

1. 止水栓を閉める
キッチン下の止水栓を時計回りの方向に閉めて、水の流れを止めます。
止水栓がついていない場合は、元栓を閉めましょう。
蛇口から水が出ないか、きちんと確認してください。

2. 給水ホースを外す
レンチを使って、逆止弁と給水ホースを接続している部分のナットを緩め、給水ホースを外します。
逆止弁とは水の逆流を防止する部品であり、止水栓に取り付けられています。

給水ホースを外す時、残り水が出る恐れがあるので、下に雑巾を敷いて対処しましょう。

3. 逆止弁を取り外す
レンチを使って、止水栓と逆止弁を接続しているナットを緩めて、逆止弁を取り外します。

4. 蛇口を固定しているナットを外す
レンチを使って、キッチン下で蛇口を固定しているナットを緩めて外します。
固定方法は、使用している蛇口によって異なるため注意してください。

5. 蛇口を持ち上げて取り外す
キッチンの上から、蛇口本体を上に持ち上げて取り外しましょう。

6. 台座を取り外す
蛇口を支える台座がついていたら、ドライバーを使ってネジを緩め、取り外しましょう。

新しい蛇口の取り付け方

1. 台座を取り付ける
ドライバーを使って、新しい台座を取り付けます。

2. シャワーホースを取り出しておく
シャワーホースがついている場合は、ホース接続金具を外して、シャワーホースを取り外します。

3. 蛇口を設置する
台座の穴から2本のホースを通して、蛇口を設置します。
取り出しておいたシャワーホースを元に戻します。

4. 蛇口を固定する
蛇口の根元にあるネジを回して、本体を固定します。

5. 逆止弁を止水栓に取り付ける
レンチを使って、逆止弁を止水栓に取り付けます。

6. 給水ホースを取り付ける
外しておいたホース接続金具をつけ、ホースを逆止弁に取り付けます。

7. シャワーホースをシャワーホースソケットに取り付ける
本体のシャワーホースを、シャワーホースソケットに取り付けます。

8. 正確に水が流れるか確認する
止水栓を開け、水漏れがないか、蛇口から水が正確に出るかを確認しましょう。

台付ツーホール

台付ツーホール
台付ツーホールの交換方法です。

用意するもの

• レンチ(サイズを変えられるモンキーレンチがおすすめ)

古い蛇口の取り外し方

1. 止水栓を閉める
キッチン下の止水栓を時計回りの方向に閉めて、水の流れを止めます。
止水栓がついていない場合は、元栓を閉めましょう。
蛇口から水が出ないか、きちんと確認してください。

2. 給水ホースを取り外す
レンチを使って、キッチン下にある、蛇口と給水ホースの接続部分のナットを緩め、吸水ホースを取り外しましょう。

3. 蛇口を固定している2箇所のナットを外す
レンチを使って、キッチン下で蛇口を固定している2箇所のナットを緩めて外します。
固定方法は、使用している蛇口によって異なるため注意してください。

4. 蛇口を持ち上げて取り外す
キッチンの上から、蛇口本体を上に持ち上げて取り外しましょう。

新しい蛇口の取り付け方

1. 新しい蛇口を設置する
新しい蛇口の取り付け足の部分についている、ナット、座金、パッキンを取り外し、2箇所の給水管の穴に通して設置します。

2. パッキン、座金、ナットを取り付ける
先程外した部品を、ゴムパッキン、座金、ナットの順に、キッチン下から取り付け足に取り付けます。
レンチを使ってナットをしっかりと締め、蛇口を固定しましょう。

3. 給水ホースを接続する
ナットを使って、2本の給水ホース(給水管、給湯管)を、それぞれの蛇口の取り付け足に取り付けます。
レンチを使ってナットをしっかりと締めましょう。

4. 正確に水が流れるか確認する
止水栓を開けて、水漏れがないか、蛇口から水・お湯が正確に出るかを確認しましょう。

壁付混合水栓

壁付混合水栓
壁付混合水栓の交換方法です。

用意するもの

  • レンチ(サイズを変えられるモンキーレンチがおすすめ)
  • タオル
  • シールテープ
  • 歯ブラシ

古い蛇口の取り外し方

1. 止水栓(元栓)を閉める
止水栓(元栓)を時計回りの方向に閉めて、水の流れを止めます。
蛇口から水が出ないか、きちんと確認してください。

2. 蛇口を外す
レンチを使って、蛇口本体のナットを緩めて、取り付け足から蛇口を外します。

3. 取り付け足を外す
壁についたままの取り付け足を、手で右に回して壁から外します。
取り付け足が固くて回せないときは、タオルの上からレンチで挟んで外してみてください。
それでも回すことができない場合は、業者に頼みましょう。
無理に回すと、配管が傷つくことがあるので注意してください。

4. 歯ブラシで配管を掃除する
配管に残っている汚れやシールテープを、歯ブラシを使って掃除します。

新しい蛇口の取り付け方

1. 新しい蛇口を分解しておく
新しく購入した蛇口は、あらかじめ分解しておきましょう。

2. 取り付け足を固定できる回転数を確かめる
排水管に取り付け足を挿して、時計回りに回します。
何回転で固定できるかを確かめましょう。
平均は5〜7回転です。

2つとも固定できたら、2つの高さが同じであることを確かめましょう。

3. 取り付け足にシールテープを巻く
回転数と高さを確認したら、取り付け足にシールテープを巻きつけます。
少し引っ張りながら、必ず時計回りに6〜7回巻いてください。

配管が古くなっている場合、巻く回数が増えることもあります。

4. 左側の取り付け足を取り付ける
取り付け足を、左側の配管に取り付けていきます。
巻きつけたシールテープの厚みがある分、先程確認した回数から1回転少ない数で固定します。

また、シールテープが切れると水漏れの原因となるため、必ず逆回転させないでください。
逆回転させてしまった場合は、シールテープを巻くところからやり直しましょう。

5. 右側の取り付け足を取り付ける
右側の取り付け足も、同じように回転させて取り付けます。
ただし、左右の取り付け足は「への字」になるように取り付けるため、右側を取り付ける時は、回しきらずに10時の方向で止めましょう。

6. 本体を取り付けて仮止めする
取り付け足と本体の間にパッキンを入れて、本体を取り付け足に差し込んでいきます。
まず左側に取り付けたら、ナットを軽く締めて仮止めします。

つぎに右側が取り付けられる位置まで、左側だけを時計回りに動かして調節しながら、右側も仮止めしていきます。
このとき、右側の取り付け足は必ず回転させないように注意しましょう。

7. 本体が水平になるように調整する
左右とも仮止めができたら、蛇口本体が水平になるように、時計回りにゆっくり動かしてください。

行き過ぎて戻してしまうとシールテープが切れてしまうため注意が必要です。
戻してしまった場合は、シールテープを巻くところからやり直しましょう。

8. 本体を固定する
蛇口本体が水平になったら、レンチを使ってナットをしっかりと締めて、本体を固定しましょう。

9. 吐水口を取り付ける
吐水口を本体に取り付けていきます。
まず吐水口についているパッキンを外し、パッキンの溝を蛇口本体側に向けます。
本体に吐水口を挿したら、レンチを使って接続部分のナットを締めて固定します。

10. 正確に水が流れるか確認して座金を回す
止水栓を開けて、水漏れがないか、蛇口から水・お湯が正確に出るかを確認しましょう。

問題がなかったら、取り付け足と壁の間についている座金を回して固定します。

壁付単水栓

壁付単水栓
壁付単水栓の交換方法です。

用意するもの

  • 水栓レンチ
  • シールテープ
  • 歯ブラシ

古い蛇口の取り外し方

1. 止水栓(元栓)を閉める
止水栓(元栓)を時計回りの方向に閉めて、水の流れを止めます。
蛇口から水が出ないか、きちんと確認してください。

2. 単水栓を外す
水栓レンチを使って、単水栓を反時計回りの方向に回して取り外します。

3. 歯ブラシで配管を掃除する
配管に残っている汚れやシールテープを、歯ブラシを使って掃除します。

新しい蛇口の取り付け方

1. 単水栓を固定できる回転数を確かめる
排水管に単水栓を挿して、時計回りに回します。
何回転で固定できるかを確かめましょう。
平均は5〜7回転です。

2. 単水栓にシールテープを巻く
回転数を確認したら、単水栓にシールテープを巻きつけます。
少し引っ張りながら、必ず時計回りに6〜7回巻いてください。

配管が古くなっている場合、巻く回数が増えることもあります。

3. 単水栓を取り付ける
単水栓を配管に取り付けていきます。
巻きつけたシールテープの厚みがある分、先程確認した回数から1回転少ない数で固定してください。
手で回らなくなった場合は、水栓レンチを使って回しましょう。

また、シールテープが切れると水漏れの原因となるため、必ず逆回転させないでください。
逆回転させてしまった場合は、シールテープを巻くところからやり直しましょう。

4. 正確に水が流れるかを確認する
止水栓を開けて、水漏れがないか、蛇口から水が正確に出るかを確認しましょう。

キッチンの蛇口を交換するときの費用相場

新しい蛇口は、ホームセンターやネット通販で販売されています。

蛇口本体の費用は、壁付混合栓や壁付単水栓は数千円〜、台付ワンホールや台付ツーホールの蛇口は1万円〜2万円が相場です。

キッチンの蛇口の交換が難しいときは、業者に依頼しましょう

キッチンの蛇口の交換は自分で行うこともできますが、蛇口の劣化状態がひどい場合や、作業途中で難しいと判断した場合は、無理せず業者に依頼するようにしましょう。

基本的には自分で修理したほうが費用はかからずに済みますが、交換に失敗して破損させてしまうとさらに高額な修理費用がかかることになります。

安心して頼める水道業者を選んで、確実に安全に蛇口を交換してもらうこともご検討ください。

監修者情報

監修・運営者
株式会社スイドウサービス
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お問い合わせ
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