2022年5月23日

キッチン

簡単!台所・キッチンの排水口を掃除する方法

台所・キッチンの排水口が汚れる原因は『油汚れ』『水垢』『雑菌』であることがほとんど。

特にキッチンは毎日料理をする場所なので、比較的汚れやすくこまめな掃除が重要になってきます。

中でも雑菌はカビを発生させ健康にも影響があるかもしれません。

台所・キッチンは食品を扱うこともあり、衛生的にも清潔を保ちたい場所。

原因を知り、適切な掃除を行うことでキッチンを綺麗に保つようにしましょう。

この記事の監修者

水PRPコラム 編集部

目次

排水口と排水溝の違い

突然ですが、排水口と排水溝の違いについてご存知でしょうか。

排水口と排水溝は混同されやすく、誤用しているインターネット上の記事もあるくらいなので、違いを知っておく必要があります。

<排水口>
排水が流れ込んでいく排水パイプの入り口。
台所・キッチンで見かけるのはこの部分。
毎日使ったり掃除したりする。

<排水溝>
屋外に設置された溝型の排水経路。
道路の端に設置され、路上の雨水などが流れていく。
金属製の格子状の蓋などで塞がれている。

以上のように排水口と排水溝は全く違うものなので、混同しないように気をつけましょう。

排水口のゴミを放置すると?

排水口に生ゴミや洗剤カスなどを放置しておくと発生するのが細菌。

この細菌が繁殖することにより強烈な臭いを発します。

また、ゴミをそのままにしていると、排水口や排水管の中に溜まっていきつまりを引き起こす原因になってしまいます。

さらには、排水口のつまりはシンク下の水漏れなどの原因となり、シンク下を水浸しにしたり、板材を傷めたりする原因になります。

最初はゴミが溜まって汚れやヌメリがあるだけだったものが、水漏れにまで発展し、業者を呼ばなくてはいけなくなるかもしれません。

このように、キッチンの排水口にゴミ放置していいことはありませんので、汚れやヌメリが起きているだけの段階から掃除をしっかりと行っておくことが重要です。

台所・キッチンの排水口掃除法

キッチンシンクの排水口には、使用するたびに少しずつ油や食材のカスなどが流れていきます。

日頃から家事炊事をしている人なら何もしていないと排水口にゴミが溜まっていくのを見たことがあると思います。

溜まったゴミを放置していると排水トラップや排水管で悪臭が発生し、ひどい場合は流した汚水が逆流してくるケースも。

特に台所・キッチンの排水には油が多く含まれるため、排水口に蓄積した油脂が冷えてラードのように固まり、排水管を塞いでしまうこともあります。

そこまで進行してしまうと、配管の取替えが必要となり、場所によっては床を壊すなどの大規模な建築工事を伴う工事が必要となることもあります。

インターネットで排水口の掃除方法やつまり解消法を調べると、重曹が効果的という内容の記事が散見されます。

もちろん重曹も効果があるのですが、今回は重曹とそれ以外の方法についても紹介していきます。

台所・キッチンの排水口と排水トラップを掃除する

汚れが蓄積する前に取り除く必要があるため、最低でも週1回程度の定期的な清掃がおすすめです。

用意するのは市販の洗剤と掃除用のスポンジでOK。

排水口と排水トラップの掃除の手順

排水口・排水トラップには油や食材のカス、洗剤カスなどが流れ込みます。

先述した通り、ゴミが配管内に蓄積すると重篤なつまりを引き起こす恐れがあります。

そうなる前に以下の手順を参考にしながら定期的な清掃を行うようにしましょう。

1.外せるパーツを外す
排水口から排水トラップと排水ホースを経て排水管に至るまでの構造や排水トラップの仕組みは、基本的にその種類でも同じです。排水口のフタ、ゴム、ゴミ受け、トラップの順に外していきます。ワントラップは固定されていますが、多くは手で簡単に取り外すことができます。

2.スポンジと中性洗剤で洗う
外したパーツを、スポンジと台所・キッチン用中性洗剤で洗います。ゴミ受けの裏やワントラップの内側にヌメリの塊のようなものができていたら、排水口に流すのはおすすめしません。回収してゴミとして捨てましょう。ワントラップの内側は構造的にヌメリが発生しやすいので、特に念入りに洗うようにしてください。

3.排水口内部をブラシで洗う
排水口から排水トラップ周辺まで、手の届く範囲をスポンジやブラシを使って掃除します。物理的に汚れやヌメリを落とす方法は非常に効果的です。ただし、ワントラップを外した部分に掃除用具を落とすと拾えなくなるので注意しましょう。もし拾えない場合は水道修理業者にご連絡ください。取れないからといって水で流してしまおうとすると、奥でものがつまってしまう危険性があります。大きなトラブルに発展させないためにも落としたものは回収するようにしましょう。

重曹を使った対処法

重曹を使った対処法
多くの記事で紹介されている重曹での掃除方法についても触れておきます。

排水口のつまりによって水の流れが悪くなった経験のある方は多いです。

その場合、つまりを放置するのではなく、早い段階でつまりの原因を取り除く必要があります。

台所・キッチンのつまりを取り除く方法といえば市販のパイプクリーナーが思い浮かぶかもしれません。

しかし、化学性の強い薬剤だと肌荒れを気にする方や、「頻繁に使わないものを買って家に置いておくのが嫌」という方もいらっしゃいます。

そういった場合には、ぜひ重曹とクエン酸を用いた対処方法を活用してみてください。

重曹とクエン酸を使った排水つまりの解消手順

重曹とクエン酸を使った排水つまりの掃除の方法は、以下の通りです。

  1. 排水口に重曹をまんべんなく振りかけます。
  2. クエン酸を重曹の2倍程度をお湯に溶かし、重曹と混ざるようにかけます。
  3. 重曹とクエン酸が反応し、シュワシュワと発泡してからある程度時間を置きます。
  4. 仕上げに水かお湯を流し込み、十分にすすげば完了です。

上記の方法を用いれば重曹とクエン酸で排水口のつまりを簡単に解消することができます。

排水口のパーツまで掃除するときには、柔らかめの歯ブラシで汚れを落とすのがおすすめ。

ただし、力強く擦ってしまうと傷をつける原因になってしまうので、歯ブラシを使う際は力を入れすぎないように気をつけましょう。

重曹とクエン酸は口に入れても問題ないものなので、パイプクリーナーを使う時と違い肌荒れ等の心配はありません。

そのため、ゴム手袋をはめる必要はありませんが、排水口に溜まったゴミを触りたくない場合には活用して作業すると良いでしょう。

重曹を使用するときの注意点

重曹を使って排水口のつまりを掃除するのは簡単ですが、注意しておきたいこともあります。

・塩素系洗剤と混ぜるとガス発生の危険がある
重曹とクエン酸はいずれも人体に無害であり、混ぜて使用しても危険はありません。ただし、塩素系洗剤と重曹とクエン酸を混ぜてしまうと、人体に有害なガスを発生させてしまいます。重曹とクエン酸を使う場合には、同時に塩素系洗剤を使用しないよう心がけましょう。どうしても使用しなくてはいけない時は、時間をズラして、成分が混ざらないようよく洗い流してから使用するようにしてください。

・用法容量を守らないと効果が得られない
排水口のつまりを重曹とクエン酸で掃除するときは、用法容量を守るようにしましょう。大量の重曹を排水口にかけてしまったり、放置時間が長すぎてしまったりすると排水管の中で固まってしまうことも考えられます。場合によってはつまりが悪化することもあるので、気をつけておきましょう。

お酢だけでも簡単にお掃除できる

重曹とクエン酸が自宅にない場合はお酢だけでも簡単にお掃除することができます。

お酢は重曹とセットで使っても良いですし、単体でも十分排水口のお掃除に使えるので、おすすめです。

掃除方法は以下の通りです。

  1. お酢を温めて食器用洗剤数滴と混ぜる
  2. 塩をふりかけて作った液体を流し込み、最後にお湯をかける
  3. お酢と水を混ぜて沸騰させ、排水口に流し込む

これだけで排水口の掃除はもちろん、シンクの水垢も落とすことが可能できます。

さらに、温めたお酢で嫌なニオイの解消と抗菌効果も期待できます。

排水口に流すときは一度シンクにお湯を溜めて、そこにお酢を200mlと食器用洗剤を数ミリ混ぜましょう。

それから栓を抜いて一気に流し込むことで、ある程度の汚れと臭いを解消できます。

この時、洗剤の混ぜ過ぎには気をつけてください。

食器用洗剤は2~3適程度を垂らした後、混ぜすぎるとお酢の成分が中和されてなくなってしまいます。

また、リンゴ酢もお酢の効能があるので代用が可能。

しかし、効果は一般的な穀物酢の半分程度なので、代用しない方が効果はあります。

この方法を活用する場合、お酢の臭いがきついと感じることもあるので、必ず換気をしながら行うようにしてください。

台所・キッチンの排水ホースを掃除する

台所・キッチンの排水ホースを掃除する
一戸建ての台所・キッチンに多いジャバラの排水ホースは、取り外して洗うことができます。

台所・キッチンの排水の流れが悪いと感じたら、早い段階で掃除するのがおすすめです。

排水ホースの掃除手順

台所・キッチンの排水ホースの内側には、油脂がこびりつきやすく、食材カスなどの異物が蓄積しやすいです。

以下の手順を参考に排水ホースの清掃も定期的に行いましょう。

掃除の準備

バケツの中に台所用中性洗剤を薄めた液を作っておきます。

シンク下の排水ホース周辺に置いている物は移動させ、濡れないようにしておきましょう。

また、シンク下が汚れないようにビニールなどを敷いておくと片付けが楽になります。

シンク内に水が残っている場合は全て流しておくと良いでしょう。

防臭キャップを外す

排水ホースは床下の排水管に差し込まれているだけなので、簡単に抜き差しができます。

床とホースの接続部分には、一般的に悪臭を防ぐための防臭キャップや防臭ゴム、防虫カバーといったものが取り付けられているので、取り外します。

排水ホースを外す

排水トラップ側のナットをゆるめ、排水ホースを抜き取ります。

ナット一体型の場合は排水ホースごと回転させることで取り外すことが可能です。

排水ホースを外すとホース内にあった汚水やヌメリがこぼれ、周囲を汚してしまう場合があるので注意しましょう。

外した排水ホースは、あらかじめ用意しておいたバケツの中の液に浸しておきます。

ホース内部をブラシで洗う

排水ホースの内側を掃除用のブラシで洗います。

ブラシは金属製でないものを使用するようにしましょう。

ジャバラホースは構造上、ひだになっている部分に汚れやヌメリがたまりやすいので意識的に洗うようにしましょう。

もし掃除しても汚れが落ちない時や排水ホースに傷がついている場合は、排水ホース自体を交換しなくてはいけません。

ここまで掃除して部品を元に戻しても流れが悪い場合は、排水管やその他の場所でトラブルが起きている可能性があります。

いち早く原因箇所を突き止める必要があるので、水道業者にご相談ください。

ラバーカップ(すっぽん)でつまり解消

ラバーカップ(すっぽん)でつまり解消
トイレで使用するイメージが強いラバーカップ(すっぽん)ですが、台所・キッチンの排水口にも使用できます。

トイレ用のものをキッチンで使うわけにもいかないので、各排水口用に備えておくのも良いかもしれません。

ラバーカップを排水口にぴったりあて、ゆっくりカップを押しつけてから一気に引き上げると上手くつまりを解消することができます。

流れがよくなるまで押し引きを繰り返すことで簡単につまりを解消。

排水管の奥の方のつまりや、固形物のつまりには効果を発揮しないことがあるので、その場合はワイヤーブラシを使用するようにしましょう。

ワイヤーブラシでつまり解消

ワイヤーブラシはラバーカップとは異なり、直接つまりの原因を削り落とす器具です。

主に固形物や排水管の奥の方のつまりに有効です。

一般の方でもホームセンターやネット通販で購入することができます。

ただし、キッチンの排水はホースが使用されていることが多く、ワイヤーブラシを使うと排水ホースに傷をつけてしまったり、破損させてしまったりする危険があります。

無理に器具を使うと状況が悪化して余計に修理料金がかかってしまうこともあるので、気をつけましょう。

台所・キッチンの排水口を清潔に保つために

汚れてしまった時の掃除も大切ですが、日頃から汚さないように台所・キッチンを使用することも考えておく必要があります。

排水口周りを清潔に保つように意識すれば、排水口掃除の頻度も減らすことができるでしょう。

排水つまりの原因をつくらないことにも繋がるので、以下のようなことに気をつけて台所・キッチンを使うようにしてみてください。

排水口に固形物や油を流さない

排水経路のつまりトラブルを防ぎ、定期的なお掃除を楽にするためにも排水口に固形物や油を流さない方が良いです。

台所・キッチンのシンクを使った日には、ゴミ受けにたまったゴミを取り除くのが理想です。

そのまま放置すると雑菌やカビが繁殖し、ヌメリや悪臭の原因になってしまいます。

特に小さな食材カスなどは流してしまうことが多いですが、放っておくとつまりの原因になってしまいます。

しかし、食器などを洗う時に小さな食材カスを気にしていては洗う作業に時間がかかってしまいます。

そこで、排水口のゴミ受けにはネットをかけておくのがおすすめです。

ネットをかけておけば定期的にネットを交換するだけで小さな固形物を取り溜めてくれます。

また、固形物ではありませんが、油はそのまま流してしまうのではなく、できるだけ拭き取っておくとより排水口周りを綺麗に保つことができます。

ぬるめのお湯を流す

排水つまりの原因として排水トラップや排水パイプ内部に付着した油分があります。

流さないことが大切ですが、油分の付着を防ぐために60℃以下のお湯を排水口に流してみてください。

ただし、熱湯を使用すると排水経路を傷める可能性があるので、必ず60℃以下のお湯を排水口に流すようにしましょう。

アルミホイルで汚れ・ヌメリを防ぐ

アルミホイルは水と反応することで金属イオンを発生させる金属です。

この金属イオンは汚れの分解を促進させ、さらに抗菌効果も期待できます。

アルミホイルの使い方は主に以下の2つです。

  • 汚れをこする
  • 丸めて予防に使う

掃除に使う場合には、アルミホイルを棒状にまるめて、汚れている箇所を擦りましょう。

家族や知り合いがアルミスポンジやアルミタワシなどが頑固な油汚れなどを落とすのに使っているのを見たことはないでしょうか。

アルミホイルで強く掃除してしまうとシンクを痛めてしまう可能性があるので、適切な力加減で擦るのがポイントです。

傷つきを防ぐために、水垢が落ちるのを確認しながら少しずつ力を加えていきましょう。

アルミホイルを予防法として使う場合、丸めて排水口のポケットの中に入れておくだけで効果があります。

入れておくだけで水に反応してアルミホイルが汚れやヌメリの発生を予防するのです。

家にアルミホイルがある場合は簡単にできるので、是非試してみてください。

定期的に排水経路を洗浄する

排水管が酷くつまってしまった場合には自宅でできる掃除方法ではあまり効果が期待できません。

そこまで悪化してしまう前にパイプクリーナーを使用した掃除を定期的に行うのがおすすめです。

ただし、他の洗剤や酢などと混ざると有毒ガスが発生する危険があるのも事実。

排水口に注いでから長時間放置し過ぎてしまうと排水管を傷めることもあります。

記載されている使用方法を必ず守るようにしてください。

台所・キッチンはもちろんですが、家全体の排水管も定期的な掃除が必要です。

数年に一度はプロに依頼して高圧洗浄機で排水管の中を綺麗にしてもらいましょう。

排水トラップ・排水パイプを交換するタイミング

排水口や排水トラップ、排水パイプなどで、洗っても落ちない汚れや傷んでいる箇所がある場合は、新しい部品に交換する必要があります。

最新の排水トラップやゴミ受けといった部品には、汚れが付きにくいものや掃除をしやすい構造のものも。

古いものを使っている場合、機能性の高いものを交換すると掃除が楽になるかもしれません。

排水口に汚れが溜まらないように気にしていても、排水のトラブルはいつか起こってしまいます。

排水トラブルが発生してしまった時は、水PROに相談してみてください。

まとめ

カビが生える
木材が腐敗する
台所・キッチンの排水口の掃除について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。

現在、「シンクが汚れている」、「水の流れが悪い」といった場合、まずは掃除方法を実践してみてください。

必要があれば排水管を高圧洗浄することや排水口周りの部品の交換を考えた方が良いでしょう。

自宅でDIYすることも可能ですが、慣れてないようであれば水道修理を専門にしている業者を依頼した方が安全です。

この記事を参考に排水口周りの部品を新しくしたいと感じた場合は是非、水PROにお問い合わせください。

監修者情報

監修・運営者
株式会社スイドウサービス
住所
東京都北区赤羽1-52-1
お問い合わせ
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