2022年3月24日
その他水道管が凍結したときの注意点や予防策をご紹介
水道管が凍結して水が出なくなったら慌ててしまうのも無理はありません。
水道管の凍結は破裂の原因になる可能性もあるので、なるべく早めに対処することをおすすめします。
この記事では、水道管が凍結したときの注意点や対処法、凍結の予防策について解説していきます。
目次
水道管が凍結する条件と凍結時の注意点
気温が-4℃以下になると水道管が凍結する可能性が高くなります。
北側や日陰、冷風にさらされやすい場所に水道管が設置されている場合や、むき出しになっている場合は凍結しやすいです。
水道管の凍結を長時間放置すると、破裂する危険性もあるので対処するようにしましょう。
水道管が凍結したときの対処法
水道管が凍結してしまったときにどう対処したらいいのかについて解説します。
以下の内容を参考に正しい方法で対処を行ってくださいね。
水道管にお湯をかける
水道管が凍結した場合、お湯をかけることで氷を溶かすことが可能です。
このとき注意点が2つあります。
1つ目は、早く凍結を解消したいからと言って熱湯をかけないこと。
かけるお湯の温度が熱すぎると、急激な温度の変化によって水道管や蛇口が破損する危険性があります。
また、塩化ビニール製の排水管の耐熱温度は70〜80℃のため、排水管を傷めることもあるので、お湯の温度は必ず50℃前後にしましょう。
2つ目は、水道管に直接お湯がかからないようにタオルを巻くこと。
水道管に直接お湯をかけると急激な温度変化によって水道管を傷める恐れがあるので、タオルを巻いた上からお湯をかけましょう。
タオルを巻くことによって、お湯によって温まったタオルの余熱で水道管内の氷が溶けやすくなるというメリットもあります。
水道管にタオルを巻いておくと凍結予防にもなるのでおすすめです。
また、防寒水栓柱内で凍結が発生した場合は、直接お湯をかけても問題ありません。
防寒水栓柱は、凍結防止のために水道管を覆う筒状の柱です。
防寒水栓柱内の水道管が凍結したときは、ビニール製の外フタと発泡スチロール製の中フタを外して、水道管に直接50℃前後のお湯をかけましょう。
ドライヤーを使用する
水道管が凍結したとき、水を汲み置きしていない場合はお湯を用意することができません。
そんなときに便利なのが、ドライヤーです。
お湯をかける方法よりは時間がかかりますが、ドライヤーの温風で水道管を温めることによって氷を溶かすことができます。
カイロを使用する
他にもカイロを水道管に当て続けることによって氷を溶かしてもいいでしょう。
カイロを水道管に巻きつけて固定し、放置しておけばその場を離れて他の作業ができるようになるので便利です。
自然に溶けるまでを待つ
水道管の凍結の解消を急がないのであれば、水道管内の氷が自然に溶けるのを待つという方法もあります。
夜から朝にかけて水道管の凍結が見られた場合でも、外気温が高くなる昼頃には内部の氷が溶けて凍結が解消することも。
その日のスケジュールが特になければ気長に待ってみてもいいかもしれません。
凍結によって水道管が破損してしまったときの対処法
水道管が凍結によって破損してしまった場合は、まず自分でできる応急処置をしてから水道修理業者に連絡するようにしましょう。
水道管が破損したときの対処法を説明していきます。
止水栓を閉める
水道管が破裂してしまったら、まずは止水栓(水道の元栓)を閉めるようにしてください。
止水栓を閉めておけば作業中の水漏れのリスクを低減することができます。
止水栓は、屋外に設置してある水道のメーターボックスの中にあります。
メーターボックスのフタ部分には「止水栓メーター」や「量水器」といった記載があるはずなので、探してみましょう。
メーターボックスの扉を開けると水道メーターとバルブがあるので、バルブを時計回りに回して水を止めてください。
もし、バルブが硬くて回らない場合は無理に力を加えると破損する恐れがあるので、水道業者に相談してみましょう。
破裂箇所の応急処置をする
水道の止水栓を閉めることができたら、次は破裂した箇所の応急処置をしましょう。
怪我を防ぐためにゴム手袋を着用することをおすすめします。
〜破裂箇所の応急処置の手順〜
1.水漏れしている破裂箇所にタオルを巻きつけて固定する。
2.タオルでは吸収しきれない水を受け止めるバケツを下に置いておく。
3.タオルの吸水力が失われたら、タオルを取り替える。
上記の手順はあくまで応急処置の方法です。
水道管が破裂してしまった場合は自分の力でなんとかしようとせず、専門知識をもった修理業者に相談しましょう。
水道管の凍結を防ぐための予防策
ある対策を行うことで、水道管が凍結する可能性が低くなります。
水道管を凍結させないための予防策を確認していきましょう。
水道管の保温をする
水道管が冷たい外気にさらされないように、保温材や毛布、タオルなどの布類、気泡緩衝材などを巻きつけて保温することで、凍結を予防できます。
水道管から蛇口まで、むき出しになっている部分を全て包むようにしましょう。
メーターボックスの中にもいらなくなった毛布やバスタオル、発砲スチロールなどを入れておくとより高い保温効果が期待できます。
水抜栓を使って水抜きをする(水落とし)
水道管の凍結が発生しやすい寒冷地の家庭には、水抜栓(みずぬきせん)が備わっていることが多いです。
気温が低くなることが予想される夜は寝る前に、水抜き(水落とし)をするようにしましょう。
水抜栓には多くの種類があるので、設置場所や操作方法は事前に確認してください。
今から説明するのは、一般的な水抜き(水落とし)の方法です。
1.屋内のすべての蛇口を閉める
2.水抜栓のハンドルが完全に止まるまで閉める(水抜きの状態)
3.屋内のすべての蛇口を開けて水を出す(トイレのレバーなども)
※手をかざして蛇口が空気を吸い込んでいるか確認する
4. 屋内のすべての蛇口を閉めす
また、この凍結予防策は真冬の時期に数日留守にする場合などにも有効です。
蛇口から水を少量出しておく
水抜栓がない家の場合は、夜寝る前に蛇口を少しだけ開けて水がチョロチョロと少しずつ流れるようにしておきましょう。
こうすることで、外気が冷え込む夜でも水道管が凍結しにくくなります。
この方法を実施するのであれば、水を貯めておき洗濯などに使用するといいでしょう。
この凍結予防策も水抜きと同様に、真冬に数日留守にする場合に役立ちます。
一晩のあいだ追い焚きにする
冷え込みが厳しい夜には、屋外の給湯器やボイラー付近の水道管が凍結してしまうこともあります。
凍結を防ぐために、設定温度を35℃前後にして一晩追い焚きをしておくという方法も。
自動で追い焚きをしてくれる給湯器であれば、電源をつけっぱなしにして自動で温度を保つことができるので、凍結を防止できます。
また、凍結防止ヒーター機能がついた給湯器もおすすめです。
排水設備の水の凍結にも注意
極寒冷地や激しく冷え込む日には、排水口内の排水トラップに溜まっている水(風水)やトイレの便器内、タンク内の水も凍結する可能性があります。
凍結を防ぐためには、排水設備の水に不凍液を入れるなどの対策をしておきましょう。
水道管の凍結・破裂時の修理費用
水道管が凍結したときの修理費用
水道管が凍結し使用できなくなった場合は、解氷という作業が必要になります。
電気解氷機や高温スチーム機を使用した作業で、かかる費用の相場は8千円〜1.5万円ほどです。
作業しにくい場所が凍結した、解氷作業に時間がかかったという場合は修理費用が3万円以上になることもあります。
水道管が破裂したときの修理費用
水道管が凍結して破裂した場合にかかる修理費用の相場は2〜3万円であることが多いようです。
床下や壁の中などの見えない場所にある水道管の場合は、3〜5万円ほどかかることも。
水道管修理にともなって床や壁を剥がす必要があればさらに料金が高くなるでしょう。
まとめ
水道管が凍結・破裂したときの対処法や、凍結の予防策、修理にかかる費用についてお話ししてきました。
水道管が凍結したときや破裂したときは、今回ご紹介した方法で応急処置をしてください。
自分の力だけで解決しようとせず、早めに水道のプロである専門業者に相談することが大切です。
水PROであれば、年中無休で相談を受け付けており、見積もりは無料なので気軽にご相談ください。