2022年5月27日
水栓柱・散水栓自力でお風呂の蛇口を交換する方法は?プロに任せた方がいいの?
お風呂の蛇口の調子が悪いけど、費用をあまりかけたくない。
この記事では、お風呂の蛇口の交換を考えている方に、蛇口の交換方法を紹介します。
業者に任せた方が良い場合も紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
目次
そもそも自力で蛇口の交換はできるのか
結論から述べると、自力でお風呂の蛇口を交換することは可能です。
一見、難しいように思えるお風呂の蛇口交換ですが、大半の蛇口は自力で交換できます。
そのため、費用をかけたくないという方や、今後も自分で交換していきたい方などは挑戦してみてはいかがでしょうか。
自力でお風呂の蛇口交換をする場合
自力で交換をする場合、まず初めに蛇口の種類を把握しなければなりません。
蛇口の種類によってはプロの水道修理業者に任せた方がいい場合もありますので、
ご自身で確認いただく必要があります。
台付サーモスタット混合水栓
台付サーモスタット混合水栓は、デッキタイプと呼ばれる混合水栓になります。
壁付サーモスタット混合水栓との違いは、壁ではなく浴槽に取り付けられている点です。
こちらは自力で蛇口の交換が可能ですが、特殊な工具を必要とする場合があります。
壁付きツーハンドル混合水栓
壁付ツーハンドル混合水栓は壁付きタイプと呼ばれる混合水栓になります。
昔の住宅やアパートで見られることが多く、単純な作りに見えます。
サーモスタット混合水栓と手順が似ているので自力で蛇口の交換は可能ですが、こちらも慎重に作業を行いましょう。
壁付けサーモスタット混合水栓
壁付サーモスタット混合水栓は壁付きタイプと呼ばれる混合水栓になります。
近年、お風呂場の蛇口として多く見られるようになったのが壁付けサーモスタットです。
ツーハンドル混合水栓よりも作りが複雑ですが、蛇口の交換に関しては自力で可能となっています。
修理に関しては作業が複雑になりますのでプロの水道修理業者に相談しましょう。
埋め込み式の混合水栓
埋め込み式の混合水栓は、壁に埋め込まれている混合水栓です。
稀に見かける混合水栓ですが、壁の中にあるため壁自体に手を加えなければなりません。
壁を含めた作業を自力で行う事が難しい場合は、プロに相談しましょう。
お風呂の蛇口交換に必要なもの
交換用の混合水栓
こちらは用意した交換予定の水栓になります。
自身の水栓タイプが「デッキ水栓」「壁付き水栓」どちらなのか確認しましょう。
モンキーレンチ
モンキーレンチはナットを取り外す・取り付けるための工具になります。
「スパナ」と同じ使い方をしますが、スパナはボルトやナットの角を傷めやすい特徴があるので仮締めに使用することをお勧めします。
なお、スパナは持ち手の両端に口が付いている両口スパナが最も一般的で、厚めのものから薄めのものまであります。
立水栓取付レンチ
立水栓取付レンチは縦向きに使うレンチです。
今回の場合は、デッキ水栓での点検口内で使用する可能性があります。
レンチやスパナでは難しい狭い空間でナットを回すのに使用します。
シールテープ
シールテープは配管の接続部分にある隙間を埋める工具です。
蛇口と配管の接続部分にネジ山がありますが、巻きつけることで隙間を埋めます。
シールテープを上手く巻き付けないと水漏れの原因になりますので、慎重な作業が必要です。
製品によってサイズが異なりますので、ご自身の水栓に合ったシールテープを購入しましょう。
歯ブラシ
歯ブラシは水栓を取り外した後に給水管内を掃除するために使用します。
使用していたシールテープやゴミが原因で水漏れする場合があるのでキレイにしましょう。
ドライバー
ドライバーは止水栓がある場合や、デッキ水栓の点検口を開け閉めする時に使用します。
マイナスドライバーを使用する事が多いですが、プラスドライバーを使用する可能性もあるので、事前に確認しましょう。
その他
上記以外に、お風呂場を汚したくない場合にはバケツや雑巾を用意しましょう。
また、作業用手袋があれば楽に工具を扱うことができます。
お風呂の蛇口交換の順序
まず初めに、自分のお風呂の蛇口がどのタイプなのか確認しましょう。
タイプとしては、デッキ水栓と壁付き水栓の2タイプがあります。
デッキ水栓の場合は自力で蛇口の交換をする場合、台付サーモスタット混合水栓になります。
埋め込み式の混合水栓の場合はプロの業者に相談しましょう。
壁付き水栓の場合は、壁付ツーハンドル混合水栓と壁付サーモスタット混合水栓の2つになります。
デッキ水栓の場合(台付サーモスタット混合水栓)
水道の元栓を閉める
まずは元栓を閉めましょう。
閉めずにお風呂の蛇口交換を行ってしまうと水漏れが起きるため、閉めたことを確認の上
作業を始めてください。
水道の元栓を閉めている場合は、建物もしくは部屋全体で水が止まります。
蛇口内の残留水を出すときに水が出続ける場合は、元栓が閉まっていない証拠なのでもう一度元栓を閉める作業を行います。
点検口を開ける
デッキタイプの場合、点検口内で蛇口を交換するのでドライバーを用いて開けます。
古い蛇口を取り外す
点検口の中は狭く、蛇口を固定しているナットを外す場合は、立水栓取付レンチもしくは モンキーレンチを使って外します。
古い蛇口を取り外す
点検口の中は狭く、蛇口を固定しているナットを外す場合は、立水栓取付レンチもしくは モンキーレンチを使って外します。
基本的には2ヶ所をナットで固定しているので、両方外してください。
固定されているナットを外したのち、混合水栓を上に「引き抜く」ように外します。
外した段階で「歯ブラシ」を使って給水口を掃除しましょう。
新しい蛇口の台を取り付ける
デッキ水栓の場合、シールテープを用いる必要はありません。
歯ブラシを使って掃除をしたのち、新しく用意した台を取り付けます。
新しい蛇口の台の場合、台が止水栓の役割を果たす物があります。
開通していない場合、水が流れませんので取り付け後に止水栓を確認してください。
新しい蛇口を取り付ける
点検口にある給水管と水栓を取り付けます。
この際、水漏れしないようにナットはレンチで確実に閉めましょう。
スパウトやシャワーホースを取り付ける
水栓を取り付けたらスパウトやシャワーホース、化粧カバーなどを取り付けます。
こちらは製品によって異なりますので、確認の上取り付けましょう。
水道の元栓を開ける
最後の確認作業になります。
水道の水栓を開けて交換した蛇口が機能するか確認します。
水が流れた上で、水漏れがない場合は交換完了となります。
点検口を閉じる
問題なくお風呂の蛇口が機能している場合、点検口を閉めます。
壁付き水栓の場合
壁付き水栓の場合
壁付き水栓の場合、壁付ツーハンドル混合水栓と壁付サーモスタット混合水栓の2種類があると述べましたが、蛇口交換での作業に関しては大きな違いはありません。
水道の元栓を閉める
まずは元栓を閉めましょう。
閉めずにお風呂の蛇口交換を行ってしまうと水漏れが起きるため、閉めたことを確認の上
作業を始めてください。
蛇口内の残留水を出すときに水が出続ける場合は元栓が閉まっていない証拠なのでもう一度元栓を閉める作業を行います。
古い蛇口を取り外す
壁付き水栓の場合、水栓本体と壁がクランクで接続されています。
まずは水栓本体を、クランクから取り外すためにレンチを使います。
基本的には2ヶ所をナットで固定しているので、両方外してください。
固定されているナットを外したのち、「歯ブラシ」を使って給水口を掃除しましょう。
古い取り付け脚を取り外す
水栓本体を外したのち、壁に取り付けられているクランクを外します。
クランクは反時計に回すと外す事ができます。
外した段階で「歯ブラシ」を使って給水口を掃除しましょう。
壁付き水栓の場合、劣化したシールテープやサビがあるので、歯ブラシを使ってキレイにしましょう。
新しい取り付け脚(クランク)を取り付ける
新しいクランクを取り付ける前にシールテープを8〜13回ほど巻きます。
上手く巻けなかった場合、水漏れの原因になってしまいますので丁寧に巻きましょう。
シールテープを巻き終えたら、クランクを「への字」に取り付けます。
外す前の八の字や、逆向きのへの字にならないよう取り付けましょう。
「への字」にする際、反時計回りに回さないように注意してください。
反時計回りに戻してしまうと水漏れの原因になり、もう一度シールテープを巻き直す必要があります。
新しい蛇口を固定する
クランクをへの字に取り付け終わったら、その形のまま蛇口を取り付けます。
この際クランクをへの字のままにし、蛇口を取り付けてください。
取り付けましたら蛇口を「八の字」になるよう調整しましょう。
クランクに止水栓が付いている場合もありますので、確認が必要です。
スパウトやシャワーホースを取り付ける
水栓を取り付けたらスパウトやシャワーホースなどを取り付けます。
こちらは製品によって異なりますので、確認の上取り付けましょう。
水道の元栓を開ける
最後の確認作業になります。
水道の水栓を開けて交換した蛇口が機能するか確認します。
水が流れた上で、水漏れがない場合は交換完了です。
お風呂の蛇口交換のタイミングは?
一般的にお風呂の蛇口の寿命は10年と言われています。
使用期間が長くなるとサビが発生し、接合部分で水漏れやハンドル部分の操作が難しくなります。
使用年数や状態を確認して、蛇口交換のタイミングを図りましょう。
下記には、お風呂の蛇口交換を行う際の目安を記載しました。
蛇口から音がする
異音がする場合は、パッキンが原因による場合が多いです。
パッキンのゴム部分の劣化や摩耗による音になります。
蛇口が硬い
主に3つの原因が考えられます。
- サビ
- パッキンの劣化
- 蛇口の劣化
蛇口が硬い原因を一つ一つ確認しましょう。
水の出が悪い
水の出が悪い場合は
- 水道管の詰まり
- 元栓の開け忘れ
上記の2つが考えられます。
水漏れ
水漏れの場合は、接合部分に問題があります。
もし、交換作業に問題がなかった場合はプロの業者に相談しましょう。
自分で交換する場合の費用
自分で交換作業を行う場合、費用は工具や部品代のみになります。
ホームセンター以外に通販サイトでも購入可能なので、依頼するより出費費用を安くする事ができます。
自分で交換する場合のかかる時間
自力で蛇口を交換する場合、費用は抑える事ができますが
蛇口の種類調査から設置、廃棄までご自身で行わなければなりません。
プロの水道修理業者の方で1時間前後必要と考えると、あまり慣れていない方の場合、倍の時間は最低でもかかるでしょう。
プロに任せる場合との比較
上記の内容から、費用は少しかかるけど「早く交換を済ませたい」や「失敗して時間や蛇口を無駄にしたくない」という方はプロの業者に一度相談しましょう。
依頼費用
費用ですが交換のみや調整のみ、蛇口の種類によっても費用が異なります。
相場としては1万円〜5万円です。
任せた場合の工程時間
簡単な調整のみの場合は30分で終わることもありますが、おおよそ1時間から2時間かかります。
プロに任せた方がいい場合
初めて蛇口を交換するなど、経験が少ない方は一度プロの業者に相談してみましょう。
実際の工程や費用感などを掴んだ上で自力で交換作業を行うとよりスムーズに交換できます。
まとめ
今回は、お風呂の蛇口の交換について述べました。
途中で分からなくなったり、失敗してしまったりしたときは早めにプロに相談しましょう。
早めに相談することでトラブルを最小限にする事ができます。