2022年5月23日
トイレトイレが臭い原因6つとその対策
トイレが臭いけど、ニオイの原因がわからないことも。
トイレのニオイにはいくつか原因があり、それぞれ対処方法が異なります。
トイレに蓄積した汚れや日頃の使い方、器具の不具合など様々なものがあり、普段から気をつけていてもニオイが発生してしまうもの。
今回はそんなトイレの臭いの主な原因と、原因ごとの対処法について見ていきましょう。
目次
トイレが臭い原因
目につく汚れがないのにトイレが臭いなと感じることはよくあります。
ニオイの原因によっては、普段から気をつけることで改善・対処できる場合と水道修理業者に依頼する必要のある場合もあります。
トイレが臭くなってしまう原因について知っておき、正しく対処できるようにしておきましょう。
まずは、トイレが臭い原因について確認してみましょう。
尿のアンモニア臭
尿が排泄されてすぐは、まだアンモニア臭くありません。
尿がすぐに流されずに放置されていると、そこで雑菌が繁殖。
尿の成分が分解され、アンモニアが発生することでニオイの原因となるのです。
立ちながら用を足す場合には便器の外に飛び散った目に見えないほど細かなしぶきが残り、ニオイの原因となっています。
尿石
放置された尿が分解されてアンモニアが発生した後に、やがて尿に含まれているカルシウムが固まって尿石になります。
一度そこに尿石ができると菌が更に増殖して尿石が日に日に大きくなっていってしまいます。
尿石もトイレが臭くなってしまう原因になるので、できるだけ発生は防ぎたいです。
また、尿石は他の汚れよりも掃除が大変なので、尿が尿石となって固まってしまう前にトイレ掃除をして尿石の発生を防ぐことが大切です。
ホコリ
ホコリが溜まっているとカビなどの雑菌の繁殖を招き、ニオイの一因となります。
便器と床の接合部やトイレタンクの裏側、収納がある場合はその内部など、死角になっていたり手が届きづらかったりする場所にはホコリが溜まりやすいです。
普段から掃除をしていても見落としている可能性があります。
ホコリが溜まっているとカビが繁殖しやすくなってしまうので、手の届かないような場所も定期的に掃除するようにしましょう。
便のガス
便にはニオイの元となるガスが含まれています。
便が臭いのはこのガスが刺激の強いニオイを放っているからです。
便がトイレに残っていれば、室内には悪臭が漂ってしまいます。
洋式便器では排泄された便は比較的すぐに水の中に落ちていくので、和式便器ほどニオイが気になりません。
その一方で、和式便器では便が水には入らないためガスが広がってしまい、洋式便器より臭いと感じるシーンが多いでしょう。
水まわりで発生したカビ
常に水があるトイレは湿度が高くなりやすく、カビが発生することも珍しくありません。
タンク内や換気扇のファンなど、普段は目につかないような場所でいつのまにか発生している場合もあるので要注意です。
カビが発生した際は臭いだけでなく健康への影響も心配です。
掃除も一苦労なので、カビが繁殖してから対策するのではなく、発生させない環境ように心がけることが重要になります。
つまりや水漏れによる下水臭
トイレで下水臭がする場合は、封水が不足したことによって下水管からニオイが上がってきている可能性があります。
封水は、下水からニオイが上がってこないように水でフタをしているのをイメージしてください。
旅行などで長期間トイレを使っていないと、この封水が蒸発して不足状態になってしまうこともあります。
ニオイの蓋が薄くなるため、下水のニオイが上がってきてしまいます。
水を流して封水を補充するようにしましょう。
もし思い当たるところもなく封水不足になっていたら、排水管内でトラブルが起きているかもしれません。
排水管がつまっていたり、水が漏れていたりすると排水に通常よりも多くの水が必要になり、封水不足になることがあるのです。
消臭剤でトイレのニオイを誤魔化すのはNG
トイレ用の消臭剤や芳香剤は簡単にイヤなニオイを抑えてくれるため、悪臭対策として重宝します。
たくさんの種類が売られているため、好きなニオイを選んでトイレに置いている方も多いかと思います。
しかし、あくまでも一時的にニオイを緩和してくれているに過ぎません。
悪臭の原因となる汚れやカビを除去しない限り、ニオイそのものをなくすことはできません。
イヤなニオイを解決するには、おそうじが必要です。
トイレを良い香りで満たすために消臭剤や芳香剤を置くのは良いですが、悪臭を誤魔化すのをメインに使用するのはほどほどにしておきましょう。
トイレが臭い原因と対処法
トイレの場所や臭い原因ごとに対処方法は異なります。
まずは掃除が行き届いていない場所をチェックしてみましょう。
自身でできる部分を掃除するだけでもトイレのニオイが改善されることもあります。
掃除だけでは解決できないニオイの原因がある場合は、水まわりの専門知識がある業者に依頼しなくてはいけないかもしれません。
臭いトイレを本来の快適な空間にするためには場所ごとに適切な掃除を行い、清潔な状態をキープできるようにしましょう。
床・壁
排便後の一時的な臭さであれば、消臭スプレーや換気扇をまわすなどで対処すれば問題ありません。
しかし、一時的なものでなく常にトイレが臭い場合は、アンモニア臭が床材や壁紙に染み込んでいると考えられます。
男性の場合、立って用を足していると飛び散りは想像以上の広範囲に及んでいます。
仮に座って用を足していても便器や水面から跳ね返りは起きているので、飛び散りの完全な予防というのは難しいです。
特に床は念入りに拭いていても壁は簡単にしか拭いていないという方も多いはずです。
壁紙に尿が染み付いてしまうと簡単には取れなくなってしまうので、こまめに掃除する必要があります。
壁紙の素材を確認し、トイレ用の拭き掃除シートで腰から下の高さを中心に壁全体をしっかり拭き取っておきましょう。
最後に壁と床を乾拭きしてから換気扇を回しておくと良いでしょう。
アンモニアはアルカリ性なのでニオイを消すために、酸性のクエン酸を使うのも効果的です。
水200ccに対してクエン酸小さじ1杯を溶かしてクエン酸水を作ります。
作ったクエン酸水を雑巾に染み込ませて、壁紙を傷つけないよう優しく汚れを拭き取ってください。
壁紙についてしまった汚れが取れない、ニオイがなかなか取れないという場合は、消臭機能や防汚機能のある壁紙に張り替えてしまいましょう。
こまめな掃除が面倒な場合も機能性の高い壁紙に張り替えるのがおすすめです。
特にアンモニア臭が天井の素材に染み込んでしまった場合、掃除をするのはかなり苦労します。
壁紙を張り替える際は天井のも一緒に張り替えてしましましょう。
便座の裏/便器との接合部分
便座と便器が接している部分、ウォシュレットと便器の接合部分も、汚れがたまってしまいやすい場所です。
便器内で跳ね返った尿や便を流した際に跳ね返った汚水も入り込んでしまうので汚れが溜まるのもはやいです。
便座を上げて用を足す人がいない場合にも掃除する必要があり、掃除を怠っていると悪臭を放つ原因となってしまいます。
ウォシュレットの便座は取扱説明書を読めば、意外と簡単に取り外すことができるので定期的に清掃しましょう。
便座を外したら便器側の接合部付近にトイレ用の洗剤を吹きかけ、不要になった歯ブラシなどで優しくこすります。
汚れが尿石になって簡単に落ちないようなら、酸性のトイレ用洗剤を使用して洗剤湿布をするのもおすすめ。
洗剤湿布は尿石の部分にトイレットペーパーを置き、その上から尿石にまで浸透するように酸性のトイレ用洗剤をかけます。
トイレットペーパーを湿布のように貼ったままで2~3分、必要ならより長い時間放置しておきましょう。
大きな尿石でない場合はこの方法で落とすことができますが、しつこい尿石はそれでも落ちないことがあります。
その場合、尿石落とし用のタワシなどで物理的に削り落とすという方法もありますが、便器が傷つく恐れがあるため、あまりおすすめはできません。
接合部分が掃除しやすい便座や、尿を受け止め跳ね返りを抑える構造の特別な便座もあります。
男性が複数人いる家庭やトイレ掃除の負担を軽減したい方は、便座の交換やトイレのリフォームも視野に入れておきしょう。
便器内の黄ばみ
便器内の黄ばみが気になるという方もいらっしゃるでしょう。
この黄ばみの正体も尿石です。
尿石はアルカリ性の汚れのため、酸性の洗剤で落とすようにしましょう。
掃除も大切ですが、日頃からしっかりと水を流すことも大切です。
節水のために弱い水流で流したり、用を足した後に流さなかったりしていると、便や尿が便器内に残りやすくなってしまいます。
尿石ができてしまうと簡単には落とせないので、用を足した後は毎回適切な水量で流すようにしましょう。
便器のフチ(リム裏)
便器のフチも目につきにくいため汚れや尿石がたまりやすい場所。
意識的に見ないと気づけない部分なので、掃除の際は膝をついて覗き込み、残った汚れや尿石がないかを定期的にチェックしましょう。
掃除をしたつもりでも、汚れや尿石が便器に残っているとニオイはなくなりません。
尿石で黄ばんでいたら、こちらも酸性洗剤で洗剤シップをし、頑固な黒ずみができていたらトイレ用の塩素系洗剤で落とすようにしましょう。
黒ずみはカビが原因のため、お風呂用のカビ取り洗剤でも落とすことができます。
ここで気をつけなければいけないのは、酸性洗剤と塩素系洗剤を同時に使用しないこと。
その2つが混ざると有毒なガスが発生してとても危険です。
尿石と黒ずみ両方の汚れがあっても、一度に両方を掃除することのないようにしてください。
便器と床の接合部分
便器と床の接合部分には、わずかな隙間があります。
隙間にこぼれた尿や水、汚れがたまっているのがニオイの原因になることがあります。
便器と床の接合部分で水漏れが起きている可能性もあるので、チェックしてみてください。
特に異常がなく臭いだけであれば、歯ブラシで汚れをかき出すように掃除しましょう。
トイレタンクの中
トイレ内がカビ臭いなら、タンクの中に原因があるかもしれません。
タンク内には常に水があるため、非常にカビが発生しやすい場所。
もし1年以上トイレタンクの中を確認していない場合、タンクを開けて中を見て起きましょう。
掃除の際にトイレタンクを開ける方は少ないのですが、定期的に掃除する必要があるのです。
カビはフタを外して中性洗剤をかけ、歯ブラシで優しくこすればキレイにできます。
ただし、トイレタンク内には水を流すための部品が多く入っています。
中には位置が変わってしまうだけでトイレの水が上手く流れなくなってしまうような部品もあります。
直接触れて掃除するのが不安であれば、トイレタンク用の専用洗剤を活用してみてください。
換気扇
尿から発生するアンモニアは空気より軽いため上へと上がっていく性質があります。
そのため、天井や換気扇付近にニオイが蓄積して染み付いてしまうことも。
さらに、トイレではトイレットペーパーやマットなどを使用するため、意外とホコリも溜まりやすいです。
換気扇フィルターがホコリをかぶっていると、空気を吸い込めずに換気扇としての役割が果たせなくなってしまいます。
空気が上手く循環しなくなってしまうので、トイレのニオイが気になってしまうかもしれません。
また、換気扇にホコリが溜まっているとカビの繁殖を手伝ってしまうこともあります。
高い位置にある換気扇は手が届きにくいため、なかなか掃除しづらいのも事実。
定期的にフィルターのホコリを掃除機で吸うようにし、余裕があればお掃除シートなどで拭いておくのが理想です。
内部の汚れが気になる場合には、ファンを取り外して丸洗いし、完全に乾かしてから戻すようにしてください。
故障して動かない、機能していない換気扇は修理・交換するようにしてトイレの空気を循環させるようにしましょう。
トイレブラシケース
床・壁・便器の内外・便座の裏まで綺麗に掃除しているのになぜか臭いという場合は、トイレブラシのケースが悪臭の原因かもしれません。
便器内をブラシで掃除した後に水気を切っていても、ケース内にはどうしても汚水が溜まっていってしまいます。
その汚水が乾燥し、嫌なニオイを放ってしまうのです。
ブラシケースの底にたまった水をこまめに捨てて掃除をするのも効果的ですが、面倒に感じる方もいるでしょう。
使い捨てブラシに切り替えると楽に掃除もできて衛生的なので、活用してみてください。
原因はわからないが下水臭い
封水を補給してもすぐに下水臭が上がってきてしまう場合には早急な対処が必要です。
便器と床・クッションフロアの間から下水が漏れ出しているといったケースでも同様に放っておくのはおすすめできません。
封水が下がった原因が排水管つまりだった場合、トイレを流した時に下水が逆流して便器から溢れ出す危険性があります。
トイレの水漏れが起きていると家財を傷めるだけでなく、下の階に住んでいる人にまで漏水被害が及ぶ可能性も考えられます。
その場合、損害賠償といった問題に発展しかねないので、早めに水まわりの専門業者に点検・修理を依頼するのが良いでしょう。
また、トイレとは別に手洗い場がある場合、その排水ホースと排水管のつなぎ目から下水臭が漏れ出ているケースもあります。
接続部分の防臭キャップを新しいものと交換するようにしましょう。
原因はわからないがカビ臭い
タンクや換気扇でカビが発生していなければ、床下が原因かもしれません。
床下を通っている排水管から水漏れして、見えない床下でカビが繁殖して、そのニオイが上がってきている可能性があります。
水漏れによってシロアリが発生したり、床材が傷んだり腐ったりする二次被害もあるので、早いうちに対処したいところです。
信頼できる専門業者に点検を依頼して適切に対処しましょう。
まとめ
トイレが臭い時の対処方法について紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
トイレ内の汚れが原因であれば自身でお掃除していただくことで大きく改善することができます。
定期的に掃除していない箇所がある場合はまずはそこに汚れが溜まっていないか確認してみてください。
しかし、排水管に問題がある場合には専門業者に依頼しなくてはいけないケースも。
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原因がわからない場合にも点検から対応いたしますので、お気軽に相談してください。