2022年3月24日
トイレトイレに黄色い汚れ?尿石を簡単に除去する方法
トイレで黄色い汚れのようなものを見たことがある人も多いでしょう。
いつの間にか便器にこびりついている尿石は、見た目が良くないだけでなく、臭いの原因にもなります。
さらに放置すると、掃除をしても簡単には落ちなくなってしまいます。
落ちなくなってしまった便器の尿石汚れはどのように対処すればいいのでしょうか。
この記事では頑固な尿石ができる原因とその除去方法について紹介します。
目次
尿石ができる原因とは
尿石は、尿に含まれるカルシウムなどの成分が化学反応し、便器内で石化し、硬くなったものです。
排尿後にトイレの水を流してはいても便器の縁などに尿が飛び散った場合に尿が残り、尿石が発生する原因となってしまいます。
その尿石に雑菌が繁殖してしまうと、尿石がさらに蓄積していき、より頑固な汚れになります。
トイレを掃除する回数が少ないと尿が便器に残っている可能性が高く、尿石ができる原因を作ってしまいます。
尿石を見つけたら頑固な汚れになってしまう前に除去することが大切です。
尿石を放置すると?
尿石の原因ができないようにしても、トイレは毎日使う場所。
こまめに掃除をしていても汚れがたまりやすいのも事実です。
できてしまった尿石を放置すると、トイレにどのような影響があるのでしょうか。
黄ばみや臭いが発生する
トイレの水を毎回流していても、便器内には目に見えない尿が付着しており、時間が経つことで尿石に変化します。
尿石はこびり付きやすい上に石のように固くなる性質のため、いつも通りのトイレ掃除で落とすのは難しいです。
しかし、ここで簡単に落ちないからと放置してしまうと、雑菌が繁殖して悪臭の原因にも。
トイレの見た目が悪くなるのはもちろん、トイレ掃除した後でも嫌な臭いが残ってしまうので、早めの除去がおすすめです。
尿石がついたトイレの掃除方法
では、尿石はどのようにすれば簡単に取り除けるのでしょうか。
できるだけ手間をかけずに自宅でも尿石を除去できる方法や準備しておくと便利なものを紹介します。
酸性洗剤
尿石はアルカリ性の物質なので、酸性の洗剤で掃除をすると簡単に落とせます。
付着してそれほど時間が経過していない尿石は、酸性の洗剤を使用することで汚れが分解され、掃除用のスポンジやブラシでも簡単に除去できます。
便器の内側、便器のフチなど、見えづらい箇所の方が尿石は発生しやすいので、忘れずにチェックしましょう。
尿石専用洗剤
酸性洗剤を使っても落とせないような尿石の場合は、さらに洗浄力の高い尿石専用洗剤を試してみましょう。
ただし、尿石専用洗剤は刺激が強く、肌荒れを起こしやすい方のいるご家庭の場合は、使用を避けたほうがよいかもしれません。
クエン酸&重曹
尿石専用洗剤が強く、使用を避けたい場合はクエン酸と重曹を組み合わせて使う方がいいでしょう。
まず、水100mlに対してクエン酸を小さじ1/2加えてクエン酸水を作ります。
スプレーボトル等に入れて尿石部分に吹きかけ、その上に粉末の重曹をふりかけて30分〜1時間程度放置します。
その後、ブラシやスポンジでこすると尿石を簡単に除去することができます。
トイレットペーパー
便座の裏面や便器の内部など広い範囲に尿石が見られる場合は、プラスしてトイレットペーパーを使ってみましょう。
まず、汚れている部分の水気を取り、汚れている部分一帯をトイレットペーパーで覆います。
その上から尿石専用洗剤や酸性のトイレ用洗剤を吹きかけ、数分おいておくと洗剤が汚れの内部まで浸透、分解してくれます。
洗剤を吹きかけた部分を水で流し、タワシやブラシなどでこすると簡単に尿石を取り除くことが可能です。
耐水サンドペーパー
それでも落ちない尿石は、耐水サンドペーパーを使って削り落としましょう。
ただし、注意しておきたいのが便器は陶器でつくられているため、耐水サンドペーパーを使うと便器自体を傷つけてしまう危険性があります。
さらに、つけてしまった傷に汚れが入り込むと、汚れを落とすことが難しくなります。
耐水サンドペーパーを使う場合は、目の細かい耐水サンドペーパーを選ぶようにしましょう。
耐水サンドペーパーは数字が小さいほど、目が粗くなります。
様々な数字があると思いますが、トイレ掃除には目安として1000以上の耐水サンドペーパーがオススメです。
あくまでも頑固な尿石のみを削り取るようなイメージで耐水サンドペーパーを使い、ある程度まで削り落としましょう。
ある程度削った後は、先述したトイレットペーパーを使った洗浄方法に移行しましょう。
尿石を除去する上での注意点
尿石の除去方法について紹介してきましたが、尿石を掃除・除去する際にはいくつか注意点があります。
まず、酸性の洗剤や尿石専用洗剤を使用する際は手荒れすることがあるので注意が必要です。
臭いに敏感な方は洗剤の刺激臭で、気分を悪くしてしまう可能性もあります。
使用する際はビニール手袋等で手を保護しつつ、窓を開けながら換気扇を回すなど、空気が流れている状態で洗剤を使うようにしましょう。
また、ご存知の方も多いかもしれませんが、絶対に洗剤を混ぜ合わせないように注意してください。
例として、先ほどからおすすめしている酸性洗剤とカビ取り剤を一緒に使用すると、人体に有害な有毒ガスが発生してしまい非常に危険です。
洗剤の注意書きや使用方法を事前に確認し、用法用量を守るようにしましょう。
尿石の予防法
一番の予防法は普段から尿石がつかないように気をつけておくことです。
尿石を取る簡単な方法を紹介しましたが手間に感じる人も多いかもしれません。
余計な手間をなくすためにも、普段から尿石がつかないように対策しましょう。
ここからは、日頃から行える、尿石の原因をつくらないための予防法をご紹介します。
トイレ使用後は水をちゃんと流す
水道代が高くなってしまうから、トイレの水は毎回流さない・節水を心掛けているという人もいるかもしれません。
しかし、これは尿石付着の原因になります。
最近は最適な水量で水を流すために水洗のレベルが大、小、エコ小と細分化されているトイレも近年は増えてきました。
水道代が気になる方はエコ小でも良いので、トイレを使用したら毎回水を流すようにしましょう。
男性も座って排尿する
トイレを使用するたびに水を流していても、流水が届かないような便座の裏や便器のフチといった場所には飛び散った尿が付着し残ってしまいます。
なるべく尿を飛び散らせないために、女性だけではなく男性も便座に座って排尿するのがおすすめ。
そうすることでトイレ周りも清潔に保つことができ、一石二鳥です。
また、尿の混じった水が飛び散らないように、使用後は便座のフタを閉めてから水を流しましょう。
飛び散る範囲が狭ければ、嫌な臭いも発生しにくくなるので、是非今日から実践してみてください。
定期的な掃除でトイレを清潔に保つ
知らぬ間に便座の裏や便器のフチに発生した尿石は、時間が経てば経つほどより頑固な落ちにくい汚れになってしまいます。
そのため、1週間に1回程度は便器全体を軽く拭くことを習慣づけましょう。
放置してからまとめて掃除すると頑固な汚れがなかなか落ちず苦労しますが、定期的に掃除をすれば、辛い作業もありません。
習慣がない内は面倒に感じますが、結果的に掃除も楽になるのでトイレは普段から清潔に保つようにしましょう。
尿石のつきにくい便器に交換する
最近では、便器のフチをなくして汚れ自体をそもそも溜まりにくくするなど、汚れや尿石のつきにくいものが販売されています。
掃除が面倒でお金をかけてでも楽をしたいという場合は便器の取り扱い業者に相談してみましょう。
自分で解決できない時は業者に依頼する
ここまで紹介した方法で掃除しても、尿石が取り除けていなかったり、臭いが気になったりする場合は、業者へ依頼することも検討しておきましょう。
トイレの尿石は付着したばかりの汚れとは違い、簡単には落とすことができない頑固な汚れです。
今回紹介した掃除の方法を用いても判断を誤ると便器の破損に繋がるリスクもあります。
トイレを傷つけてしまう危険性を考慮すると、最初から業者へ依頼することを検討してしまってもよいでしょう。
業者へ依頼するメリット
では、業者に依頼するメリットには一体どのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、トイレの尿石除去を業者に依頼した際のメリットについて紹介していきます。
綺麗にしてもらえる
尿石を除去して見た目は綺麗になっていても、臭いが改善しない場合は、便器の奥に汚れが溜まってしまっているようなケースもあります。
普通の掃除で落としきれない隠れた汚れも、業者であればトイレを傷つけることなく綺麗に掃除してくれます。
自宅ではできないところまで清掃してくれるので、トイレが快適に使用できるようになります。
専用器具や専用薬剤を使用してくれる
業者に依頼すると、市販では販売されていないような専用の洗浄器具や強力な専用薬剤でトイレの洗浄をしてくれます。
多くはないですが、トイレの洗浄に特化した専用洗剤を自社で開発している水道業者もあり、その洗浄力は市販のものより遥かに効果があります。
家庭では除去できないような頑固なこびりつき汚れも綺麗に掃除してくれるのは、水トラブル解決のプロならではでしょう。
まとめ
今回は、トイレに尿石が付着する原因や、尿石の掃除方法について紹介してきました。
トイレは毎日使う場所で特に汚れやすい箇所なので、定期的な掃除はとても大切です。
もし尿石ができてしまっても、今回の記事を参考に取り組めば、除去作業も難しいものではありません。
尿石が付くのは、尿はねを起こす原因をつくってしまったり、水を流した時に流しきれずに尿が便器内に残ってしまったりすることが主な原因です。
もし尿石に気づいた場合、なるべく早い段階で酸性の洗剤かクエン酸と重曹で落とすようにしましょう。
そうすることで強い薬剤や耐水サンドペーパーを使った面倒な掃除をする必要が無くなります。
ただし、放置し続けてしまった結果発生してしまった尿石汚れは頑固でなかなか落とせないものです。
自宅で実際に洗剤やサンドペーパーを使用してみて除去できなかったときは、プロに任せた方が良いことも多いです。
また、プロに依頼するとなった場合、尿石のつきにくい便器に交換してしまうといった手段もあります。
トイレの尿石でお困りの際はプロに依頼することを検討しましょう。